兵は詭道なり!機動じゃありません(笑)。

新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

結構大きくなるまで機動だと思ってた私(恥。ガンダム世代ですから。
ある意味機動でも良い気はしますけどね・・・。
で紹介したいのが、はてなのトップページで注目URLに入ってたこのサイト

電網将校参謀本部
中国課:孫子

孫子の兵法 完全版

うーん、やっぱ孫子はすごいなー。
上記のサイトでもそうですが、良くクラウゼヴィッツの「戦争論などの文献と比較される事が多い孫子ですが、やっぱり内容に関しては

「古今無双の兵法書

であり

「現代にも通じる人生の処方」

でもあると思いますね。
詳しい内容に関しては、サイト・あるいは文献読んでいただければわかりますが
単なる「戦争方法論」ではない、今風に言えば、
「全てに通じる物事の要諦を教えてくれるハウツー本」
なんですよね。
そう言う意味で現代社会において、注目を集めるのは当然かなーと言う気もします。
もしまだ読んだ事のない方、是非1度読んでみてください。
なにより

「この文献の内容が二千年以上前に書かれたものだという事に驚く」

でしょうし、

「基本的な事だけど、忘れてしまいがちな物事の本質」
「時代は変わっても、事に当たるのに必要な考え方」

と言う物を教えてくれます。
月並みな例をあげて、その内容をよいしょ(良い書)!するなら、

兵法書なのにまず「戦争否定」
実際に兵を戦わすのは
「下策、どうしても必要な時の最後の手段」
と切り捨ててます。
・国と国の戦争以前に「国力の充実ぶり=政治の優劣」で戦闘結果は決まっている。
・戦争において最も重要な事は「補給」と「情報」である。
・戦場においては臨機応変。だがそれは個人の武勇や詭計・奇策に賭ける行き当たりばったりという意味ではなく
「情報収集を密にして、状況を把握し、即応・準備を怠らない冷静な判断」
という意味(意訳です)。
・戦闘における最も重要な要素「情報」収集を最重要視。
特に「用間」すなわち「スパイ」の使い方こそが最も重要と述べている。

な感じで、うまく説明できない自分がもどかしいんですが、とにかくすごいですよ!
兵法書であるから、徹底的に
「戦争に勝つ方法」
を追求しつつ、戦争マンセーでなく、
「あくまで戦争は人の営みにおけるほんの一部に過ぎない事」
を前提として、
兵法書の枠を超えた哲学的思索・万能の指南書」
であると思います。



孫子を書いた「孫武」という人は一体どんな人物だったのか?すごく会ってみたくなりますよね。
今の時代ならそれこそものすごい経営者になってるんでしょうね。あるいはベストセラー作家かな?
よくある兵法論が、あくまで「戦術論」に終始している(当たり前ですが)のに対して
「戦略論」「兵を交える前の戦争」
に言及している事がすごいですよね。

「敵から奪った食料は味方の(持参した)食料の50倍にも匹敵する」
「間者、特に死を賭して敵に偽情報を流す‘死間’の重要性」

とかの記述も。
つくづく
「二千年前の戦争否定の戦争論
すごいなあ・・・と思います。



しつこいですが、未見の方は是非一読を。
読んだけどおもしろくなかった、と言われたらそれまでですが(笑)。
そういう事で、その孫子から受けた教訓をさっそくゲームに生かす事にします。
明日の準備を済ませて、レッツエンジョイプレーゲーム!(笑)
コンゴトモヨロシク・・・。