大和記録的好発進

私のブログとリンクしてくださってる舞方さんのブログでも述べられてましたが、
昨日17日公開された映画好調なようですね。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051218-00000031-sanspo-ent

大和が東宝に“進撃”だ!角川氏が前代未聞の提携申し入れ
 
 終戦60周年記念映画「男たちの大和/YAMATO」佐藤純彌監督)が17日、全国東映系の324スクリーンで公開され、1日で約12万5000人を動員した。

 製作の角川春樹氏(63)は悲願の1000万人動員へ「東映系だけでは上映館数が足りない。東宝の松岡(功会長)さんと話し合ってくる」と、前代未聞の提携申し入れを表明した。

 舞台あいさつが行われた東京・銀座の丸の内TOEI(1)、(2)は初回に計1000人が入場。通路は立ち見客であふれ、館外には次回上映を待つ3重、4重の列ができる盛況ぶり。配給の東映は「興収60億円は見込める」と気をはいた。

すごいですね。こういった「戦争物」ってのは一般層、特に女性からは受け入れられにくいはずなんですが・・・。
やっぱり
「大和」
という日本の古名には日本人の意識を刺激するなにかがあるんでしょうか?
内容も結構シビアな物のようです、実際の「大和」が辿った運命を考えればそうならざるを得ないんでしょうけどね。



一億総特攻作戦の先駆けとして、わずかの護衛艦(もはや艦隊は無かった)とともに絶望的な敵戦力の中に飛び込んでいった大和、そしてその乗員の方達の事を思うと、
わずか60年ほど前、今の平和で、平和ボケと言っても良い日本からは想像もつかない
戦争と言う現実があった事を痛感させられますね・・・。
菊水一号作戦において
「実質、大和単艦での沖縄突入・そのまま海岸で大和を固定砲台とする」
という当時の状況では達成困難な任務を課せられ、その途上に米軍機動部隊の波状攻撃で沈没した大和。
この作戦の遂行に際して、作戦の無謀さを訴えた司令官に対して、上官が
「作戦の成否ではなく、大和には死んでもらいたい。一億総特攻の魁として。」
と言われて
「そうですか、死ねというのですね。わかりました」
と納得したという話もありました。(コメントはかなり意訳してます。ほんとはもっとえげつないやりとりだったんでしょうね・・・)
いわば大和は
「一億総特攻の象徴・意思表示のシンボル」
として玉砕する事を求められたんですね・・・。
一部の人達の意志で、達成出来るはずもない、達成を期待されない任務を課せられ、死ぬ事を義務付けられた人達の事を思うとやるせないですね・・・。



それと1つ、最初の本格的作戦(一応レイテにも参加してますが)が「特攻」だった大和は殆ど活躍の場が無かったんですが、
それに対して、
同形二番艦「武蔵」の方は、レイテ海戦において、敵航空機の攻撃を一身に受ける‘囮’役を果たして、活躍?(と言って良いのかな・・・)してるんですよね。
結局レイテ海戦は日本の敗北に終わったんで、空しい健闘だったんですが・・・。
ただそんな「武蔵」より「大和」の方が知名度があるのは、やっぱり
「某テレビアニメの影響」
なんだろうな・・・。



なんだかんだで、「大和」、いずれ見に行きたいですね。
泣いちゃうだろうな・・・。
ではこれで、コンゴトモヨロシク・・・。

戦艦武蔵の最期 (朝日選書)

戦艦武蔵の最期 (朝日選書)

古い文献ですが、渇いたリアルな描写が印象的な内容でした。
子供心に戦争・人の死の怖さを覚えたものです。
これ読んだんで、余計「武蔵」の印象が私は強いんです。
読んだ事の無い方・興味のある方、是非一読を・・・。