裏切りの代名詞

夜の巡回してたら興味深い記事が。

ユダ裏切ってない?1700年前の「福音書」写本解読


 米国の科学教育団体「ナショナルジオグラフィック協会」は6日、1700年前の幻の「ユダの福音書」の写本を解読したと発表した。
 イエス・キリストの弟子ユダがローマの官憲に師を引き渡したのは、イエスの言いつけに従ったからとの内容が記されていたという。
 解読したロドルフ・カッセル元ジュネーブ大学教授(文献学)は「真実ならば、ユダの行為は裏切りでないことになる」としており、内容や解釈について世界的に大きな論争を巻き起こしそうだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060407-00000301-yom-soci

へー!すごい内容ですね。
私は特に信仰も神仏にも拘りのない典型的「宗教ボーダレス日本人」なんで、それほど衝撃や感慨があるわけじゃないですが、それでもやはり凄い事実ですよね。
すでに2世紀に異端の禁書とされ内容を否定されているそうですが、
もしこの文書の内容が真実なら、改めて各界に論争が巻き起こりそうな話です。



文書の詳細は今月末発売の雑誌に掲載されるそうですが、要点まとめると

「キリスト自身が、現世における仮の器たる‘肉体’から解き放たれるために、あえてユダに自分を官憲に売り渡させる指示をした」

という事なんですね。「三位一体」?
記述の真偽の程はわかりませんし、キリスト教関係者は否定するでしょうけど、
事実とすれば凄い内容ですね。

「ユダは裏切り者ではなく、最も忠実な使徒
余人には明かさない秘事をも打ち明け、依頼するほどの」

という事になりますし、

「ユダは裏切りの汚名を被ってでも、師の教えを理解し、それを手助けするために行動した」

って事なんですよね。
うむむ・・・、昔から裏切り者って言うとキリスト教徒ではない私でも思い浮かべる
「背教者ユダ」
が実は
「最も忠実な使徒
だったという事であれば・・・。



昔から「世界で最も有名な裏切り者」として。多くの物語・考察の対象となっているユダですが、また新たな論争の元になりそうですね。

「敬愛し、信頼されてる師から命じられて、師を害するような、周囲からは裏切りとしか思えない行為を行う。」
「苦悩しながらも、師の教えに忠実であるが故に、裏切りを働く」

という、
「最も忠義な裏切り者」
なんて、すごく物語になりそうなテーマですよね。

ダ・ヴィンチコード」が話題になって、映画も今年公開されるという中で、また一つ
「キリストを巡る謎の一つが浮かび上がった」
という所でしょうかね?



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ユダで思い出したのがこのハンタ9巻。
クロロとウボォーギンの会話でユダの名前が出てました。
なんとなく思い出しただけなんですが(苦笑)。