ありきたりだけど、触れずにおけないな、この話題。

最近涼しい・・・。
以前から
「今ヲタが熱い!」
「変わるアキバ、ヲタの聖地は進化する!」
だのとマスコミが
これからは「ヲタ」がトレンドみたいな事言ってますが、
実際の現場?は結構冷えこんでて、というか少なくとも勢いが衰えて久しい状況で、
「外の世界?との温度差」
ってのがありますよね。
そんななかこんな記事と、調査のデータが
引用先:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051006-00000090-jij-bus_all

「オタク」は172万人=市場規模4110億円−野村総研

 野村総合研究所は6日、
強いこだわりを持つ分野に対しては可能な限り金額を注ぎ込む、
いわゆる「オタク」の実態と商業的価値に関する調査結果
を発表した。コミック、アニメーション、鉄道など12分野でオタクは172万人に上り、市場規模は4110億円に達すると推計。「萌芽(ほうが)期の商品の市場が拡大するかは、オタク層にどう評価されるかがポイント」とその影響力の大きさを強調している。 

おひょ!「はてなのおかず」にも載ってましたが、
野村総研ってまじめな研究機関がこういうヲタの経済効果なんて調べる時代になったんだなあ・・・、しみじみ。日経がガンダム雑誌だす時代ですもんね。
ながきにわたる
「迫害と潜伏の日々」
は終わったのかな?でも今更
「私はヲタでーす!!!」などとカミングアウトする訳にもいきませんが(笑)というか周囲の人間には、
とっくにばれてるみたいですが(笑)。にじみ出るオーラ?(笑)
でそのレポートがこちら

引用元:http://www.nri.co.jp/news/2005/051006_1.html
マニア消費者市場を新たに推計、04年は主要12分野で延べ172万人、
4,110億円規模
〜「オタク層」を5タイプに分類、マーケティングフレーム新「3C」も提案〜

す、すごい!ものごっつまじめに絞殺いや考察してますね。
172万人って数字はどうですかね?意外と少なく感じたんですが。
人口比でいったら「2%」ぐらいですよね。うーん。
やっぱ世間的にヲタってのは増えてるのは事実ですが、けして
「大多数」
などではないんですね。この調査の結果見る限り。


ただヲタのバイタリティが他を圧倒することが多いのは事実ですが
自分の得意分野語る時のヲタ
ってのは、ほんと嫌味じゃなく
みんながその分野の権威・マスター
になりますよね。
マーケット」という観点からすれば、
ヲタがこれからの消費をリードする一因
なのは間違いないでしょう。


内容的にも面白い分析が、キーワードは
「6因子・5タイプ・3C」
だそうで、そちら読めば分かる事なんですが、引用すると


オタク層の行動原理6因子と新たな「オタク像」5タイプを提示

タイプ1:家庭持ち仮面オタク
オタクの中で最も多数派であり、組立PC、AV機器などのメカ系の分野を中心に幅広く分布。全体にやや高齢であり、既婚率が高い。家庭生活関連の支出に圧迫されているせいか、趣味に対する支出金額、消費時間とも比較的低い点が特徴。「他人との和」を尊重する傾向が他のタイプよりも強い一方、家族や友人に自分の趣味を伝えている割合が平均よりも低く、「隠れオタク」であることが伺える。「家庭内でこっそりと小遣いをやりくりしながら趣味に没頭するお父さん」が典型例。


タイプ2:わが道を行くレガシーオタク
独自の価値観を堅持し、情報収集および批評活動を主にインターネット上でアクティブに行う。5タイプのうち男性比率が最も高く、組立PC、AV機器、ITガジェット、クルマ、カメラなどメカ系の分野および芸能人分野を中心に分布しており、このタイプが以前の「マニア」「コレクター」層を受け継いでいると思われる。「20〜30代のメカ&アイドル好き独身男性」が典型像。


タイプ3:情報高感度マルチオタク
複数のこだわり分野を有する傾向が強く、情報に高感度。若年層が中心で、男女に偏りはない。インターネット活用度が高く、趣味活動への消費時間は多い。他人との融和を指向し、カミングアウト率も高いなど、自分のこだわりの深さに対する屈託のなさも特徴。何でも知りたがり、持ちたがりという執着傾向が強く、「趣味がやめられない」と答える割合も高い。その一方、独自の価値観を持つことよりは、世間の流行に敏感であることに価値を見出す傾向がある。「ネットオークション、コミュニティーサイトが大好きで、2ちゃんねるのライトユーザであるネット住人」がその典型例。


タイプ4:社交派強がりオタク
独自の価値観を強く持ち、それをみんなにも知ってほしいと考え、他人を趣味に積極的に巻き込もうとするタイプ。若干価値観が固定されてしまっている面もあり、周囲に認めてもらうすべを、趣味の布教活動にしか見出せないという側面も。男性が6割を占め、年齢層はやや30代〜40代が多い。「『ガンダム』などの、かつて体験したブームの世界観、価値観をそのまま引きずり、それにきづかずに大人になって社交性も身についた30代男性」が典型例。


タイプ5:同人女子系オタク
女性比率が圧倒的に高く、20〜30代が中心(いわゆる「アキバ系」「萌え系」オタクの男性も含まれる)。「創作欲求」が特に強く、同人誌などの創作活動への参加率が高い。支出金額が最も高く、趣味の期間が長いのも特徴。「コミックやアニメに登場するキャラクターへの固執が強く、友達に隠れて趣味を大人になってもひそかに続けている同人誌フリークの女性」が典型例。

ほーう!なるほどね・・・。
私は
「タイプ3よりのタイプ4」
かな?

>若干価値観が固定されてしまっている面もあり、周囲に認めてもらうすべを、趣味の布教活動にしか見出せないという側面も。男性が6割を占め、年齢層はやや30代〜40代が多い。「『ガンダム』などの、かつて体験したブームの世界観、価値観をそのまま引きずり、それにきづかずに大人になって社交性も身についた30代男性」が典型例。

この部分は非常にいたい所突かれた感じで・・・。
「ってずばり俺のことかよ!!!」
と三村風に切れちゃいましたよ。
「趣味の布教活動」「かってのブームをひきずりそのまま大人」


痛い!痛すぎる!そんな目で俺を見ないでーーー!!!(笑)


まあ、それなりに納得できる分析でしたね。
皆さんはどのタイプですか?いや「ヲタじゃないから」というのはなしで。
ただこれってかっての
ボキャ天*1
みたいだな(笑)、さしずめ私は
「馬鹿パクの5・5」
ぐらいですかね?(笑)。


でこの調査における要点を引用で纏めると

・本調査研究におけるオタク層の定義は、
「強くこだわりを持っている分野に趣味や余暇として使える金銭または時間のほとんどすべてを費やし(消費特性)、かつ、特有の心理特性を有する生活者」

・オタク層に共通する行動・心理特性を抽出したところ、
「共感欲求」「収集欲求」「顕示欲求」「自律欲求」「創作欲求」「帰属欲求」
 という6つの因子に分類できる。

・オタク層のマーケティングフレームは新「3C」
 ・ 収集 (Collection):商品やサービスにコレクション要素を付加することにより、継続的な消費を促す
・ 創造 (Creativity):改造や使いこなしの余地のある商品を投入し、ユーザの消費活動において創造性を発揮する場を提供することにより、商品への愛着を強める
・ コミュ二ティ(Community):情報交換や情報発信、自己の創造活動を発表する場を提供することにより、消費活動を促進する

新たな「オタク像」5タイプとして前述した
6因子の強弱のバランスなどから、
「家庭持ち仮面オタク」(オタク層と定義された回答者の25%)
「我が道を行くレガシーオタク」(同23%)
「情報高感度マルチオタク」(同22%)
「社交派強がりオタク」(同18%)
同人女子系オタク」(同12%)
の5タイプに類型化できる。

はあーーー、なるほどねーーー、
学校の勉強もこういう事に関するのならいくらでも必死にやっただろうな(笑)
まあこれからは
「情報高感度系社交派強がりヲタ」
としてがんばります!!!(笑)でもレガシーでもあるし、仮面でもあるんですが・・・。
でも納得。このブログ書いてるのも
「共感欲求」「顕示欲求」のなせる技だもんな・・・。
でも納得したようで、微妙に見透かされた気がしてなんかやだな・・・。複雑。


まあでも「現実には冷えこんでる少数派」のヲタという存在が
「情報・ムーブメントの発信・創造の原動力」
になってくのは確かでしょうね。
あと思ったのはヲタの定義が
「広域かつ細分化」
してるなーと言う事ですね。昔なら
「アニメ、ゲーム」
ぐらいにしか付かなかった「ヲタ」って‘定義名称‘がいろんなジャンルに適用されてますね。
まあこの調査の定義によれば、ですが。

それで結論現在の状況は
「ヲタは社会的に認知されたのではなく、社会的に認知されるジャンルにも浸透した」
ということですかね。
「細分化した事でよりそれぞれの‘深度‘追求が加速してる」
状態でもあり、
「その結果、特殊・先鋭化してる」
んでしょうね。


勢いが無くなってるというより
「勢いが見えにくくなっている」
ということでしょうか。


はあ、長い・・・。疲れた・・・。
しかしかって
「ヲタクは相手の事‘おたくさあ**どうなの?‘」
と相手を
「ヲタク」
と呼ぶことから生まれた名称がここまで大きくなるとは・・・。

「時代が変わった・・・、ということか・・・」

なんて。
さて、ではこれにて、コンゴトモヨロシク・・・。

電車男

電車男

ドラマ終わったなあ。ギター男はどうかと・・・。

*1:CX放送のタモリの「ボキャブラ天国」ってTV番組のことです。若い方知らないかな?