「PS3よ!お前もか!」

おはようございます。一陽来復
昨日のにわか寒波はやはり一過性だったようで、今朝は雪も上がって
「すごく寒いけど晴れ晴れとした晩冬の空」
ですね。放射冷却ってやつですか?
明日・明後日連休なんで、少し遠出しようかと思ってたんで、天気が回復してほっと一安心。
路面状態が良くなってくれるとモアベターなんですが・・・。




でこの記事を・・・

PS3:発売時期を11月に延期へ 量産体制整わず

昨年5月、米ロサンゼルスでプレイステーション3を発表する久多良木ソニー・コンピュータエンタテインメント社長=ロイター ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は14日、今春に予定していた新型ゲーム機「プレイステーション(PS)3」の発売時期を11月初旬に延期することを決めた。15日に発表する。ゲームソフトの記録媒体として採用する次世代DVD「ブルーレイ・ディスク」(BD)の規格作りなどが遅れて量産体制が整わないため。世界的なヒットが見込まれるPS3の発売延期は、次世代ゲーム機のシェア争いにも微妙な影響を与えそうだ


http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20060314org00m300089000c.html

やっぱり、そうなりましたか、と言う所ですね。
以前、外国の民間調査期間かなんかに
「発売延期になるだろうって予測」
されてた時、SONYサイドは全力で否定してましたが、結局その時の予想通りになりましたね。
私見ですが、11月初旬という期日もさらに遅れる事になるような気がしますね。
で発売が遅れる理由として記事で挙げてるのを纏めると

「必要出荷数の供給不可能」
BDの企画の策定に手間取って、初動需要の250万台に対して50万台程度の供給しか出来ないから。
「同時発売ソフトウェアと新機軸の不足」
価格が3〜4万と高設定なことに比して、新型ハードの売れ行きの鍵を握る
「同時発売されるソフトのラインナップ」
が弱い、充分な数と有力タイトルを揃えられなかった。
さらには、消費者の新型購入の際目安となる、
「新機種ならではの、目玉となる新機能」
も充分ではなかった。

というところでしょうか?
後者の理由はSONYサイド、否定してるようですが・・・。
まあこの延期理由について考えてみると、
①に関しては
ニンテンドーDSの失敗を他山の石にした」
って事でしょうし、②に関しては
Xbox360の失敗を他山の石にした」
って事でしょうね(笑)。
〔①の理由〕
「需要がはるかに供給を上回ってる!」
って状況は、ものすごく「チャンスロス」であるし、時には
「売り切れるほど人気があるんだ、やっぱすごいんだ!」
って評判呼ぶ事もありますが、それが長期化・慢性化すれば
「なにやってんだよ!供給企業!(怒)」
って、製造元への不信、商品への欲求・信頼感の低下と言う方向に変わってしまいますからね。
そうなれば極論的に
「しょうがないから購入予定だった予算で他の会社の次世代機買うかー・・・」
となる可能性もある訳ですしね。
「いつ手にはいるかわからないようなものより、当社の製品を!」
なんてライバル会社に言われてしまう訳ですよ(笑)。
最もそれで「Xbox360」が売れるとは思いませんけど(笑)。
〔②の理由〕
でやっぱり、新型ハードの売れ行きの最大のポイントになるのは
「同時発売ソフトの魅力」
に尽きる訳で、極端に言えば
「もしハードがクソでも、ソフトが面白かったら確実に売れる!」
訳で。その事は携帯ゲーム機として‘性能がある程度限定されてる’DSがあれだけ売れてる事からも明らかですよね。
「ゲーム機もソフトがなければただの箱」
ですから。
でそうすると、現況の
「巨大化・長期化するゲームの制作過程」
「乱立する家庭用・携帯ハード、それぞれに対応したソフト開発」

に追われて、正直PS3の発売に合わせた
「消費者の欲求を満たすに足る充分な数のソフト」
が用意できなかったというのも、いかにSONYサイドが否定しようとも事実でしょうね。
それに加え、かってのPS2の発売時には

「PSおよび他者の次世代機をを遥かに凌駕する各性能を持つ」
「当時まだ完全に普及してなかったDVDの再生機能を持たせた」

事で、ハードとしての目玉、新しい可能性って物を提示してくれました。
PS2の発売がその後
「DVDの大幅な普及(VTRの後継者として完全に定着させましたよね)」
をもたらしたのは周知の事実ですし、PS2後の
「DVD再生専用機の価格の下落・投売り」
は記憶に新しいですし(笑)。
でそういう‘ハードとしての新機軸‘の面で考えても現時点でのPS3性能情報からして、無論各性能の大きなレベルアップはしてるでしょうが、

「市場の価値観を変える」
「新しい商品価値を生み出す」

ほどの強力なポイントってのは見当たらない気がするんですよね。
明日「FF12」発売ですが、
「ハードの限界に到達したCG」
が売りだそうですが、そういう部分を突き詰めるなら、まだPS2の性能で充分な気がするんですよねー。

「まだPS2の性能も全て引き出した訳じゃない」
「全てを生かしきったゲームは出ていない」

とさえ思うんですが・・・。
だから今PS3発売しても、ハードに関しては
「新らしもの好き」「なんかすごそうだから買う」
「流行りものだからいっとくかな?」

なんて、売れ方になっちゃうだけだと思うんですよね。



今現在、次世代DVDの世界的規格競争では、SONYの推すBDが圧倒的優位に立っているらしいですね。
かっての
「VHS対ベータの市場争い」
に似た構図ですが、あの時よりさらに明確に
「敗れた方の方式は完全に淘汰される」
であろう争いですね。
それに確実に勝つための切り札、とどめを刺すための最終兵器として
SONYにとってのPS3の存在の意味合い、重要性」
ってのはとてつもなく大きいんでしょうね。
記事にある

>HD支持だったパラマウントが「BD参入の決め手の一つはPS3への搭載」と説明

って事からも感じられます。
ソフト制作側としたら、勝ち馬に乗りたいし、発売されればかなりの数売れるであろう媒体に採用される方式取った方がメリットは大きいですしね。
極端に言えば
PS3購入者をBD支持・使用者として縛る事が出来る」
訳ですから。
そんな観点からも、ただでさえ、
「かっての信頼性が揺らいで、逆風の中にいるSONY
だけに、PS3の発売には
「メディア部門の最も重要な部分でキャスティングボードを握る」
という目的があるんでしょうね。
それだけ重大な要素故に、今回の延期の陰には
「今だ揺れ続ける世界標準方式の行方を決定付けるための決定的な機能・優位性の確保」
が出来なかった事もあるんでしょう。
その辺を11月の発売で決定的なものに出来ますかね?
ありていに言って、他にこれという切り札がない以上、BD陣営にとっては
「BD方式採用のPS3の発売」
しか、戦争にけりをつける方法はないですからね。
それも
「圧倒的な数の売上」
と言うものを達成して初めて成り立つ‘勝利’なんですけどね・・・。

ソニー本体の業績に影響を及ぼす可能性もある。2000億円を投じて開発した新型半導体「セル」やBDを搭載したゲーム機だけに、「PS3で失敗は許されない」との声は強い

まさに
「乾坤一擲、社運を賭けた大勝負!」
と言う所でしょうか?
どうなりますやら・・・。
まあ、ゲーマーの私は
「面白いゲームが出るなら、出来るならなんでもよい!」
なんですけどね(笑)、その上で、便利な機能、使いやすい拡張性なんてものがあれば言う事なし!という事です。
今後の動向に期待して待つとしましょう。