安かろう不味かろう危なかろう

こんばんは〜。
先日から報道されてますが、なんか大変な事態になってきましたね・・・。

天洋食品からの輸入商品19社88品目 リストを厚労省が発表 中国餃子中毒事件


中国製ギョーザ中毒事件で厚生労働省は31日午前、中国河北省の「天洋食品」で過去1年間に製造・輸入された商品リストを発表した。販売した業者は19社、88品目に上る。

 同省は天洋食品製加工品の輸入実績を昨年1月1日から今月30日まで調査。商品は豚肉野菜巻きや酢豚の具など豚肉加工品のほか、牛タン、ビーフジャーキーといった牛肉加工品、お好み焼き、ロールキャベツなど多岐にわたり、総量は問題のギョーザを含めると約3800トンに上った。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080131/crm0801311145021-n1.htm

うーん、しゃれにならんですよ・・・。
これだから中国は・・・という一言では片付けられないですね、
あるいはかって日本でも農薬問題が深刻な影響を国民生活に与えた頃が(今でも農薬は使われてるし影響が無くなったわけではないですが)あったように、それと同じ道を急速な発展の途上である中国もなぞっているのかもしれませんが
「環境汚染や公害、商品の安全性なんてものを省みない・おざなりにするようないびつな経済成長」
って。あるいはぶっちゃければ
「あーあーある程度テキトーでいいからとにかく売れるもん売っとけ!
細かい事は後回しで気にせんでいいからとにかく売れる時に売らな!」

なんて考えが今の中国の商業活動の根底にあるような気がしますよ。
昔あった士農工商っていう序列で最も下におかれた‘商’、
その序列の発想の言うとおりの倫理観が今の中国の商業理念の根底にあるように感じます

元々中国では昔から「商業倫理」なんてのは最も低俗で劣悪なものって位置付けらしいですからね、
それは言い換えると
「低俗な商の倫理であるから、儲けるためなら何してもOK!」
なんていう開き直りみたいな発想にも繋がってる訳で・・・。
そりゃー究極突き詰めれば、商業活動なんて全部そこに行き着くわけですけど、
そこには最低限のルールやモラルがあるわけだし、まして食品という消費者の健康あるいは生命に直接影響を与える商材の扱いがそんな意識の元で行われているというのはとてつもなく恐ろしい事ですよ。
コストを下げる、手間を省く為に安易に毒性の強い薬物を使用したり、
品質管理や衛生管理を省いたり怠ったり、

以前から言われてたそういう体質の危険な発露、それが今回の事件なんじゃないかな?とそう思いますね。



まあ原因究明や混入の経緯などはまだはっきりしたわけじゃないんですが、
今までにも幾度かこういう事件はあったし、しかも今回は基準を超える薬物が検出とかいう次元じゃなく明確に健康被害が出てしまったんですから、今後中国製品に対するよりいっそうの品質管理・安全性チェックが必要でしょう。
多くの食料を輸入に頼っている日本の現状で、こういった安価な輸入品に完全頼らない!というのは無理なんですから、せめて
「水際での防止・防疫措置とそのためのチェック体制の強化、
そしてそれと同時に現地における意識改革も含めた早急な安全管理手法・システム作りを行う、場合によっては直接監視・指導する」

事が必要になってくるんではないかな?と。
私自身も外食産業に従事する身として、切実に思います。



食生活に恵まれた現代、コンビニやスーパー行けば四季を問わずあらゆる食材・料理が手に入りますけど、ふと
「じゃ普段食べるものを全部国産品だけに出来るか?」
と考えると絶対無理ですよね。
あるいは
「ものすごいお金持ちで食生活の費用に糸目をつけない」
なら可能かもしれませんが、そんなことできるのは極一部の方々だけでしょう。
そういう現実を考えた時、いつまでも
「中国製品はなんか胡散臭くて駄目、もう買わない」
って考えるだけでなく、
「疑わしい・危険なものは排除する。
さらにはその安全性を高める・作り出す努力をする」

事も必要なんじゃないかな?と。
それが一筋縄では行かないし、時間もかかることだとはわかってますけど・・・。



まあそんな事いいつつ、私も当分中国製品は買いませんけどね。
ただ気になるのは、元々冷凍食品はあんまり食べないんですが、コンビニのお弁当とか惣菜にもそういった冷凍食品が使われてるって事なんですよね。
そういうのって確かめようもないし、結局のところ
「気付かないうちに、もしくは仕方なしに中国製冷凍食品食べてる」
って事はある訳で・・・。
消化に悪い食事になりそうだなあと(苦笑)。