現実と虚構の狭間・・・。

あいー、こちら金沢は平野部では思ったほど雪が積もらず、意外と除雪作業が少なくて済みました。
賭の所は入らなかったんですが、やっぱり
「(除雪)機械の力」
ってすごいですよね。人間がせっせと2,3時間やっても終わらないような除雪作業をたったの2、30分で終わらせちゃいますからね。
近くの‘資金力のある’店除雪車入れて早々に除雪作業終わらせてるの見て、
人力でちまちまやってた私なんかは
「忘れるな小僧!勝ったのは機械の性能のおかげだと言う事を!」
などと訳のわからんことを呟いたりしておりました(笑)。白い悪魔めー・・・(笑)。



はてなのおかずでこんな記事を見掛けたんですが

中国新聞地域ニュース
広島県民会議が放送自粛要請

 青少年育成広島県民会議(上田宗冏会長)は二日、青少年の育成上、「特に好ましくない」としてテレビ番組七つを挙げ、放送自粛を求める要請文を民放テレビ局と番組スポンサーに送ると記者会見で明らかにした。

 県民会議は昨年六月、広島など県内四市で小中高生や保護者らにアンケートし千三十六人分を回収。ほぼ同時期に、母親でつくる市民団体が午後六〜十一時の全番組を視聴。双方の結果を「総合判断」して選んだ。

 七番組は、ロンドンハーツ、クレヨンしんちゃん、土曜ワイド劇場(テレビ朝日)▽水10!、めちゃ×2イケてるッ!(フジテレビ)▽キスだけじゃイヤッ!日本テレビ)▽爆笑問題のバク天!(TBS)

 要請文は、言葉遣いや描写、他人を中傷するような言動が子どもたちに与える影響を否定できないなどと指摘。「放送を控える見識と姿勢を持ってほしい」としている。東京都内の民放キー五局と県内の民放四局、番組スポンサー六十八社への郵送を同日から始めた。

 県民会議は、PTAや青年会議所など約九百六十の団体・個人で構成。事務局は県青少年室に置き、県は本年度、事業費の約六割の約二千五百万円を補助している。

 要請文の送付は、全国の都道府県民会議で初めて。「放送を規制する動きは好ましくない」との意見も出た。最も多い三番組が対象とされたテレビ朝日広報部は「要請文が届き、内容を見てから対応を検討したい」としている


地域・写真ニュース | 中国新聞アルファ

なんだかなー・・・、
「何故分からない!大人のエゴが子供達を歪めてしまう事を!」
って気分ですね。
勿論‘放送メディア’という媒体は
「毒にも薬にもなる危険性をはらんでいる」
のは間違いのない事であり、特にTVメディアというのは視覚情報を含む膨大・高速な情報をダイレクトに視聴者に伝える事が出来る!と言う点で
「一定の倫理規定・厳正なる限界の線引き」
というものが必要でしょう。けして無制限に垂れ流して良い物ではなく、
もしそんな事態になれば、それは
「有害物質が河川・海洋に垂れ流される」
事と同じような・それ以上の危険性をはらんでいるでしょう。
誰かが・「‘思想統制に繋がるような検閲の意思‘を排除した・持たない公的機関」という物がきちんと基準作り・検査をするべきだし、
すでに現状でもそう言う機関・機構は存在し、機能しており、メディア側もある程度の
「良識に照らした規格」
で 自身に制約をかけていると言えます。
昨今のネット・メールなどの情報伝達手段の高速・広域化でメディア側も
「批判・悪評が高速・広域に広がる状況下」
に置かれており、以前からは考えられないほど
「一般の意見・視線」
と言う物を意識した番組作りをしてると思います。
最も昨今のバラエティーブーム、本質的に新しい物・新鮮な刺激を追い求めるメディアのスタンス(=大衆の欲求と合致する)は、往々にして
「規制・常識を逸脱した部分」
に踏みこみがちで、ちょくちょくそういうトラブルが起きてるのも確かですが
「やらせニュース」とか「プライバシーを侵害するような撮影」とか・・・。
それはそれで、そういう「常識から逸脱した行為」があった場合は、法令に沿った罰則・法廷での明確な審理という形で
「明確な基準にのっとった処分対象」
になるべきですね。一時的な叩き・ヒステリックなバッシングしても、それは結局
「ほとぼりが冷めたらまた同じこと繰り返すだけ」
ですし、何の意味もない。
最悪の場合にはそういう叩き・バッシングは
「特定の団体・組織の意図の元で誘導・歪められて、報道管制・検閲のような様相を呈する」
事になりかねませんしね。



今の低俗とか過激って言う番組見てても、昔からテレビっ子だった私からすると
「最近の番組・放送って昔に比べて毒気がないよなー」
って感じる事が多いですね。
今の状況じゃ考えられない事ですけど、
昔私がちっさい頃は土曜の深夜とか、祝日の深夜とかに
「エロい映画・女性の乳首までモザイクかけてない映像」
流してましたもんね。眠い目こすりつつ、親の目をかいくぐりつつどきどきしながら見てたもんですが・・・。
当時はサスペンスのベッドシーンなんかも‘乳房露出あり’なんかもありましたしね、
逆に結構売れっ子だった人がそういうシーン演じてるの見ると
「ああ!この人もとうとうそこまできたか!」
なんて思ったりして(失礼)。
未だに覚えてるのだと
「世界ビックリ人間大賞」
みたいな番組で、
「おっぱいの大きさ世界一女性」
なんてのが出てきて、愛川欽也がにやけつつ(笑)
「オープンセサミ!」
とかいうと、モザイクなしで‘ご開帳’してて、家族で見てたんですごく気まずい空気になった事とかありましたね(笑)。
「目をそらしつつ、ちら見してる私」
って(笑)。



で私がこの記事で気になるのは3点

1>母親でつくる市民団体が午後六〜十一時の全番組を視聴
2>「放送を控える見識と姿勢を持ってほしい」
3>県は本年度、事業費の約六割の約二千五百万円を補助している

まず1!所謂あれですよね。ナイナイ岡村さんも非常に毛嫌いしてらしゃるあの団体(笑)。
相変わらず暇な方々の多い組織なんですね。地道なアンケート・TV局への投書作業ご苦労様でーす。そのエネルギーと有り余る情熱は尊敬に値しますよ!
そのエネルギーを未来のエネルギー問題に役立てればきっと凄い事が出来ますよー(笑)。
日々の仕事に追われてせこせこと生きるのに精一杯の私にはとても真似できないですよ。羨ましい限りですね。
でもそういう方達に言いたい!
「有害な番組だから排除する?その前にする事があるんじゃないの?」
って。
前述したようにメディアの影響力ってのは巨大ですし、それがまだ未熟な若年層に与える思想面・感覚面での影響ってのは計り知れないでしょう。悪影響も多いでしょうね。
ただ、だからってそういう番組を攻撃する前に、そういう組織の‘保護者の方達’はする事があるんではないでしょうか?
子供達を「有害と判断したものに接触させないようにする」というのも一つの手段でしょう。
それなら
「その番組見ないようにすれば良いじゃん!」
なんて短絡的な事いうつもりはありません、「汚染の危険性は芽の段階で摘む」そう思われるんならおおいに結構!そう言う方は
「私達は見てなくても有害な番組が放送されて、それに毒されてる子供たちがいると思うと夜も眠れないわ!」
という義侠心にかられてるんでしょう。そう言う人に
「それは価値観の押し売りですよ」
って言っても聞く耳持たないでしょうし・・・。
でもそういう行為は結局
「子供達を無菌培養してるだけ=抵抗力・免疫のない体にしてるだけ」
であり
「親の下した有害・無害の判断を押しつけてるだけ」
なんではないですか?
一応アンケートは青少年も含めたなんて言ってますが、調査形態からしてそこに「若い層の意思」ってものは殆ど反映されてない気がしますね。
結局「うちの〇〇ちゃんに見せたくないわ」「こんな下劣な番組打ち切りにしなきゃ!」って・・・。
それはあくまで‘保護者の判断’でしょう、そんなこと続けて無菌培養続ければそれは子供達を
「親の判断仰ぐだけのロボット」
にしてしまうだけだし、いざ外界に出たら
「ちょっとした刺激ですぐ故障する体・心」
になってしまいますよ。仮に
「〇〇ちゃんは私が一生守るから良いの!」
って仰るなら、「ああ、そうですか、ご随意に」としか言えませんが、殆どの保護者の方はそうじゃないでしょう。
親の責任として
「子供を一人前に育てる」
ってのはありますが、それは単に「子供を一生ただ守ってやる」って言う意味ではなく
「自身で判断・対処出来る力・方法をを与えてやる・教えてやる」
って意味でしょう。そう考えればこういう時必要なのは
「テレビ局に放送差し止め求める事」
じゃなくて
「そう言う物の良否を自分で判別する能力を与える。取捨選択できるようにしてあげる」
ではないんでしょうかね?耐性をつけてやる、とでも言いますか。
その上で、子供達が自らの意思で判断して
「この番組は放送すべきでない!」
って抗議行動するなら、それはその‘個人の選択’として有りですよね。
「母さん、僕は自分でこの番組は駄目だと思うんだ!だから放送して欲しくない!この番組は見ない!」
って。
それなしに、ただ親の善悪の判断を押し付ける事は却って子供の反感・余計見たくなる心理を煽る結果になるだけです。
で親の判断って物に抑えつけられてる子供は、
「腑抜けになるか、溜めこんだ挙句爆発する」
事になるんですよ。

「自由=希望を奪われた時、人は死ぬ」
「古来、人は‘自由・解放’を求める時最も強く・激しく戦う」

ですから。
子供だって馬鹿じゃないです。きちんと教えてあげれば、
「自分の目で見て、自分の意志で取捨選択できる」
んです、そこに親の手助けは必要でしょうけど、あくまで手助けです。押しつけじゃありません!
だから今回のように保護者が騒ぎ立てるのは

「自分たちの子供への教育に自信がない事を認めるようなもの」
「自分たちが子供達を信用してない事を認めてるようなもの」
「保護責任遺棄(造語)」

であるし、自分たちの見識・姿勢の甘さを露呈してるようなもんです。
ヒステリックに叫べば叫ぶほど

「子供の教育が上手くいかない事に対するストレス発散」
「教育が上手くいかない事の責任転嫁・スケープゴート

なんだろなって思っちゃいますね。
「保護者としての見識と姿勢を疑いたく」なりますよ!



まあでもこういう動きってのは永遠に続く連鎖なのかもしれないですね。
かって親達から
「あんなもの低俗なもんだ!見るんじゃない!」
って言われつつ、恋人と一緒にラブロマンス見に言ってた人達が、時代が変わり、自分たちの価値観も変わると、今度は我が子に
「あんな下劣な番組、見ちゃいけません!」
って言って、バラエティー番組に抗議文送るんですね・・・。
なんか
「部活動の伝統のしごき」
みたいですね(笑)
「あれだけ先輩にやられたんだ、後輩にこれ(伝統のしごき)やれるまでやめるもんか!」
って、「柔道部物語」ですね(笑)、おはつ?。
最近こういうのははやらないんですけどね・・・。
「若さへの嫉妬」とか「理解出来ない若い感性への憎悪」なんていうところですか?
こういう抗議運動見てると、多分にそういう感情成分が含まれてるように感じるんですが・・・。


そしてもうひとつ気になるのが、引用3
>県は本年度、事業費の約六割の約二千五百万円を補助している
の部分、教育関係と言う事であくまで活動の一環なんでしょうけど・・・、
これって悪く考えると
「任意の団体を隠れ蓑にした公的機関による検閲・報道への圧力」
って事に繋がるんじゃないですかね?
今回のケースは検閲!とまでは行かなくても、
民間放送への圧力行動の背後に国(県)の機関がいて・公的資金が使われている
ってのは、あまりに危うい状態ではないですかね?
今回が初めてのケースらしいですが・・・、うーん・・・。
やっちゃいけない事でしょう。政治的圧力として利用される可能性が極めて高いですよね。
まだ広島だけの問題っていっても、もし今後こう言う活動が全国に拡大して行けば、
本来建前として
「中立にして、何者も侵してはいけないメディアの中立性」
と言う物に
「公的機関の圧力がかかる事態の先駆け」
になりかねませんよ。
形の上では、今回の抗議行動は
「青少年の教育上の問題だから!」
って言いますが、背後に県組織・多額の助成金が存在するのは、
特定の意志・思惑で恣意的な抗議行動になりかねない
ですよね。
ごく単純に考えると
「ある政党に批判的な報道した局への政治的圧力」
として利用されるとか・・・。直接そのニュース番組を終わらせる事は無理でも
「人気番組を終わらせる事で局に被害を与える事」
は出来ますからね。ものすごく素人考えですが(笑)。
今回のケースもアンケートを実施した団体はアンケートの対象を任意で選んでますが、そのアンケートの対象が‘特殊な層’だったりした時、
「歪められた‘特殊な意見’がそのまま圧力として転化される」
事になりますし・・・。うむむ、

「危うい!危ういですぞ!」

「正邪定かならぬものが入りこんでいる」

のでは・・・。
考え過ぎだと良いんですが・・・。どうにもねえ・・・嫌な感じですよ。
目的はどうあれ、こう言う活動に公的機関・資金が絡むのはいけませんね。
うーん・・・。


さて遅くなりました。少々激しすぎた感じですが、あくまで私見ですので。
特に某団体に恨みがあるわけでもないし、こういう活動を全面否定するつもりもありません。
よくやるね・・・と。
ただ、いつもながらこういう抗議行動が馬鹿馬鹿しいと思う反面、今回のケース、背後の事情等々ちょっと捨て置けない事態でもあるな、と思った次第です。
ではこれで、コンゴトモヨロシク・・・。