「私は貝になりたい」

こんばんは〜。
予告通り、買い物三昧だった1日。
明日がコンシューマのゲーム発売日って事で今はめぼしい新作はなかったんですが、
いくつか購入。
3千円のWiipointカードとメモリーカードも買ってきたんで、今からバーチャルコンソールでお買い物です。
ただ本屋では最近あんまり買いたい・読みたい本が無くて買い物せず・・・、
漫画が一番多くて、他は難解なものでなくて所謂ラノベとか推理小説くらいしか読まないんですが。



で唐突に話題が変わりますが、今金沢では夕方4時からのドラマ再放送枠で
「石川TVは「医龍」、TV金沢は「ハケンの品格」」
やってるんですが・・・おもろい!
両方とも普通に放送された時(?)は見てなかったんですが、今更見てみると面白いですねえ。
漫画原作だったりするから、やや大げさかつ絶対無理な展開が多いですが、どうせドラマってお話なんだからいいじゃん!って思えばありありで。
坂口憲二の「クールな天才外科医」篠原涼子の「謎多き寡黙な才女」っていう
「アクター・アクトレス本来のキャラと真逆(失礼!)な役どころ」
が意外といけてて、面白いんですよね。
お休みなんで、ゲームしながら見てたんですが、チャンネルを切り替え切り替え見ました。
なんかほんと今更再放送ドラマにはまる、世間から取り残された感のあるオッサンです(苦笑)。



でそのTV見てた流れで今日の話題、

「(反則)オレらはゆうてない」亀田父子の記者会見一問一答
http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/071017/mrt0710171837006-n1.htm

まず思った事、
「内藤さん!めっちゃおいしいやんけ!」
と(笑)。
これまで世界王者といっても、注目度は低かった(だって亀田騒動?がなかったら存在そのものを大多数の世間様が知らなかったと思うんですが)のに、
「一躍各局引っ張りだこの大幅知名度アップ」
「しかも反則した相手を思いやるかのような余裕のコメント、さっぱりした態度で好感度アップ間違いなし」

ですからね、夕方のニュースでは各局に生出演してました。
「TBSでインタビュー生放送されてる姿を流しながら‘まもなくインタビュー’ってテロップいれて順番待ちしてるフジTV」
という展開には思わず笑っちゃいましたが。
サッカー日本代表の試合放映」があるテレ朝は余裕の態度で、その裏番組な他局が‘数の取れる’話題に群がった、という感覚でしたね(苦笑)
とまれ、よく言われることですが、
「ボクシングってのは苦労や危険度の割に儲からないスポーツ」
なわけで、
そういう世界でこつこつとやってきた内藤選手が勝利して、
なおかつこういう微妙な形ではありますが
「注目を集める&ギャラも増える」
っていうのは、ある意味‘ご褒美’として良かったんじゃないか?と。
亀田大毅戦で深刻なダメージがあったわけでもないみたいだし。



ただ一つはっきり言って欲しかった事が。
会見で
「(大毅選手に)まずは力をつけて、日本王者になってそしてまた・・・」
という趣旨のコメントしてましたが、どうせならはっきりと
「注目度と人気があったからカードが組まれたけど、正直まだ未熟だし早かった。
まだ世界戦の相手としては力不足、ていうか実力でいえば世界戦なんか組まれるはずも無いレベル。
次は人気じゃなくて実力で世界に挑んで欲しい」

くらいの事言って欲しかったなあと。
「あの程度で世界挑戦するのは、他の順番待ちしてる人達に失礼ですから・・・残念!」
っていうくらい思い切った事言って欲しかったなあ・・・。
まあその辺は、内藤選手っていい人なんだろうなあという事で(笑)。




ま、今後どう推移していきますかね?
個人的に亀田3兄弟は嫌いじゃない私としては、内藤選手に深刻な影響も無かったみたいだし、大毅選手にとって今回の騒動が
「自身を見つめなおす、反省するいい機会」
になればそれはそれでよかったんじゃないの?と思うんですが。
敗戦前までの傍若無人ぶり、素でああいうキャラだったのか、あるいはパフォーマンスだったのかはわかりませんが、
「ああいう態度が世間的にどういう印象をあたえるものだったか考えてもみなかった」
「狭い世界しか知らずに人気に浮かれて有頂天、なんでも自分のやり方がまかり通るという勘違いをしてた」

部分は間違いなくあるだろうし、今なら、(そうとう憔悴してるようでしたが)そういう部分がよくわかるんじゃないかな?と。
「上しか見てない時は果てしない空の高さばっかり気にしてる、
でもいつか躓いた時に初めて支えてくれる大地のありがたみに気付く」

てな感じでしょうか?・・・我ながらクサい台詞だ・・・。




とあともうひとつ、
いつもながらのマスコミのやりようには胸糞が悪くなりますね(怒)。
最近くそマスコミの「ヲタク叩き」とか「偏向報道なんてのが目立ちますよね。
「恣意的・意図的な情報・印象操作によるバッシング」
「事件の本質から外れた部分を視聴者に迎合するかのように、あるいは煽るかのように大げさに面白半分に騒ぎ立てる」

ってのが。
今回の騒動、会見で記者が
「大変な事態を招いた事・・・云々」
いってましたが、正直この亀田騒動ってそんな‘大変な事態’なの?と思わなくも無く・・・。
てかマスコミの言ってる大変な事態って、なんか履き違えとりゃせんかい?と。

「騒ぎ大きくしようとしてるのは何事につけ、誇張し・煽り立てるマスコミだけ!
ボクシングと言う危険な競技のモラルとかの問題は重要視されるべきだけど、
それとはかけ離れた部分で単に面白おかしくとか、話題性のあるキャラを持ち上げるだけ持ち上げて、いざこういう事態になったら今度はサンドバッグのように叩きまくってるだけ。
真剣な競技者としてのあり方を問うべき問題を、低次元の芸能ゴシップに置き換えようとしてるだけ。

重ねて思う事、本来の今回の試合に関しての問題、最重要視されるべき部分って

「ボクシングという人×人の殴り合いというある意味原始で危険なスポーツ、
殺し合いではなく近代スポーツとして洗練されてきたものの、時に重傷や死に繋がりかねない危険をはらむ以上、その試合運営には細心の注意とチェック体制をしき、選手の健康管理はもとより、危険性の認識やモラルの欠如といった部分まで審査する必要がある。
選手同士のモラルはもちろん、ジム側の指導育成・教育の徹底、コミッションサイドの厳格な‘事前の’周知徹底、そういうものがおろそかにされては絶対いけない!」

って事ですよね?
「相手への謝罪がどうこう」「世間を騒がせたのがどうこう」
じゃないんですよ。

「ボクシングの試合でひじや投げを使うというルールの枠を越えた行為そのもの、
相手の生死に関わったかもしれない反則行為、ボクシングを‘なんでもあり’にしてしまいかねない行為の非を問う。
その意味で、選手個人のアスリートとしてのモラルは問われるべきではある。
一方またそういう行為を、勝つためあるいは苦し紛れに試合中に繰り返すような選手を育てた指導者の育成責任・監督責任(加えて報道のとおりに、反則行為を指示していたとしたら指導者としてのモラルも問われるべきではありますが)とそんな選手を世界戦のリングに上げてしまった組織側の責任を問う」

べきなのでは?と。
内藤選手への大毅選手の個人としての謝罪?それは無論必要でしょう、
一歩間違えば大怪我させかねなかったわけですし。
あるいはそれを鷹揚に受け入れれば、また内藤選手の株も上がるってもんでしょう。
でもまず謝罪するってんなら

「亀田父が「息子をきちんと指導できなかった、ボクシングのルールも守れないボクサーにしてしまった」と謝罪する。」
「運営側の管理責任、特にモラル面でのチェックが甘かった事を踏まえて、
選手全体への事前の審査の厳格化と反則行為の厳罰化・・・悪質な反則時の即時失格の適用等々
規制強化し、選手全体への教育普及制度も徹底する。
あるいはもし、反則行為が亀田父の指示だとしたら「永久追放処分」も含めた厳罰を課す。そうした上で
「お粗末な世界戦にしてしまった事、
その原因として、亀田3兄弟という‘アイドル’を野放しにして掣肘する事が出来なかった結果‘暴走’させてしまった事」
を謝罪する。」

のが筋なのでは?と。
そしてそう考えると

「アイドルを作り上げ・持ち上げて、助長・増長させるだけさせた、
その結果、煽り立てられたアイドルは
「どうしても勝たなきゃいけない」「なにやってもまかり通るだろう」
なんて思い込んでしまった。
そうした上で、いざ落ちたとなるやいなや手のひらを返したように正義面してバッシングするハイエナマスコミのいつものやり口。
例えるなら
「マスコミ的‘自作自演’」」

は虫唾が走りますね。
「亀田一家のボクシングのモラルを問う前に、マスコミの
「そんなモラルのない連中をスターダムに押し上げて祭り上げた責任」
を問うべき!謝罪させるべき!」

だろうと。




改めて言うと私は特に亀田3兄弟に関しては好きでも嫌いでもないんですよ、
「旧態然とした世界に風穴を空けてくれた」
という1点においてのみ好感がもてるなあってなくらいで。
調子に乗ってる・挑発的なパフォーマンスに賛否両論って言いますけど、あんなもん
モハメド・アリの試合前のマスコミへのアピール」
に比べたらかわいいもんですよ(笑)反感抱くほどでもないなあって。
アリのパフォーマンスなんて、スラングと‘ピー’音のオンパレードでしたもんね(笑)完璧いっちゃってる(笑)。
名誉毀損で訴えられたら100パー負けるレベル(笑)。
あれで試合では完璧に勝っちゃうからまたすごいんですが・・・。
きっと亀田家の人々は、アリになりたかったんだろうなあ、
まあアリの真似するには、時代もお国柄も違いすぎたし、なにより人気も才能も違いすぎたってことだろうけど(苦笑)。




まあ今回の事態が、彼らにとって‘いい薬’であればいいですね。
今回の事態はつくづくいただけないですが、まだ若い彼らに再起のチャンスは必ず巡ってくるはずですし。
今回の事態で、彼らが反省しある程度自分達を軌道修正できるなら、それはいいことだろうし、
それに加えて、前述したボクシング全体での規制体制強化も進めばいいなあ・・・と。
なんかえらくいっぱい書きましたが、長文乱文失礼しました。
休日は体力がありあまるオッサンですから(苦笑)。
という事で、コンゴトモヨロシク・・・。