空想と現実の間(後編)

こんばんは〜。
えータイトル違いますが(苦笑)、昨日の続きです。
いまだに注目URLは放送休止関連ばかり、このままだとまだまだ休止あるいは製作を中止する羽目になる作品が増えそうですね。
しまいには
「漫画も出版停止、回収」「地上波で放送するアニメは全てアメリカのような完全子供向けな内容」
になっちゃうんじゃないかと心配です・・・。
別に刺激的で衝撃的な内容ばかり求めるわけじゃないですが、あまりに規制・表現の制約がされると、
アニメの架空世界の表現としての意味合いがなくなってしまいそうで。
「現実でしてはいけないことを助長するような表現を排除するのはわかるが、
現実には実現できない事を表現できるアニメと言うものの表現力の可能性まで殺してしまうのはどうなのか?」

と思うのですよ。



で昨日に続く今日の本論なのですが、私が思う事、
アニメは子供が見るものだっていう一部の人の偏見云々はとりあえずおいておいて、
「青少年への悪影響を鑑みてアニメを弾圧する前にする事があるだろーよ!
子供達が善悪・有利無理の判断ができるようにしてあげる、その程度の事に影響されない心根を子供に与えてあげる、そういう教育やしつけと言うものを大人としてすべきなのでは!」

と。
よく一部の大人たちが言う
「子供の見るものであるアニメの影響で悪い事するから、そんなアニメは打ち切りにすればいい!」
・・・はぁ!?と
「そんなもんアニメの残虐シーンくらいでゆがむような人間が実社会に出たらどうなんの?もっとゆがむだけなんじゃないの?
多少の毒や刺激的な妄想、そういうものに動じない・あるいは反面教師にするくらいの気持ちってのを子供達に与えてあげるのが親の役目なんじゃないのか!
そういう強さを与えてあげずに毒から遠ざけてばかりの温室育ちの子供達が大人になった時に、それこそ社会の圧力にゆがんで凶悪犯罪に走るんじゃないの?」

とそういう人達に言ってあげたい。
どんな刺激的な内容だろうと、親が事前に
「これはあくまでアニメ・架空のお話だよ、この中でやってる事は実際にやっちゃいけないし、真似してもいけないんだよ」
と一言子供に言ってあげれば済む事ですよね。
そもそもそれ以前に
「妄想と現実の分別を子供に教えておく事くらいは親の最低限の義務」
だし。
あるいは
「子供の教育上良くないと判断した上で、子供には見させない」
ってのも一つの親としての選択肢ですよね、放送を見る見ないは視聴者の自由であるわけだし。
それをせずに、悪影響を騒ぎ立てて放送休止なんて事態にまでして、かえって反響を大きくしてしまう(実際この放送休止騒動がなければあの事件は異常性があったとはいえ、これほど話題にはならなかったんでは?)ってのは
「大人として親としての教育能力の無さ・子供の判断力と言うものを信用してないと言う‘無能ぶり’を声高に喧伝してるようなもの」
ですよ。
「親として、アニメや漫画に毒される程度の教育とその程度で流されちゃうんじゃないかと揺らぐ程度の信頼しか子供に与えてない」
という。
ほんとにきっちりしたしつけ、情操教育ってのができてれば
「親子で一緒にアニメ見て楽しむ、あるいは反面教師にする部分もあり、
でも基本的に‘たかがアニメごとき’に流されない・影響されたりしない」

ってのが当たり前なんではないでしょうか?
「だってアニメのお話でしょ?うちの子は空想と現実の区別ぐらい自分でつけれますよ、
その程度にはちゃんと教育してきたつもりだし、子供を、ひいては自分の教育を信じてますから」

って言える、それが親ってもののあり方なんでは?って。



よく聞く話ですが、

電車内で母親と子供がいて、子供が車内でふざけて周囲に迷惑をかけてた。
でそれを近くのおじさんが注意したら、逆に母親が
「うちの子になに言うんですか!」
とおじさんに怒った。

ってやつ、
今回の事態招いたのってこういう親・大人なんだろうなって思いますね。

自分のしつけは棚に上げて、赤の他人に子供が怒られたって事実だけに腹を立てて逆ギレ、
周囲の関係ない人の迷惑なんぞはおかまいなしって。

きっとこういう親にしつけられた子供が、それこそTV番組の影響受けて、
「人の迷惑なんぞ省みない迷惑な事件」
起こすんでしょうよ、で親は
「アニメや漫画のせいよ!」
と騒ぎ立てる・・・。やれやれだぜとしか言いようが無いですね。




最後に、昨日の更新にいただいたチコさんのコメントから引用して、
事あるごとにアニメや漫画の悪影響を騒ぎ立てる連中、
今回いくつかのアニメ作品をスケープゴートにした方たち
に言いたい

本当の問題は、アニメ以前に一人一人の心の中にあるものでしょう。アニメを規制すれば、少年犯罪はなくなるというものではないと思います

コンゴトモヨロシク・・・。