せめて、銅ですか?

おはようございます。連日報道が続くトリノオリンピックですが、
昨日も言った通り、一般世論の中でも
「こりゃー、メダルすら厳しいんじゃないの・・・」
って空気が漂ってきてますね。
なんとなく淡い期待抱いてたのに、現実は厳しかった!みたいな・・・。
なんか今の日本の
「景気回復と言われてるけどその恩恵らしきものは実感できず、茫漠とした先行きの見えない不安を抱えた日本経済・社会」
を反映するようなオリンピックの日本勢の不振ですね。
最も当初開幕前から、識者・関係筋は‘悲観的観測’してたわけですし、
スキージャンプなんか「代表送らない!」とまで言う人いましたもんね。
そう言う点では、
「今日現在メダル獲得数ゼロ!」
ってのは、現在の日本の実力では妥当な結果なのかも?
その背景には
「冬の競技の人気低下とそれに伴う競技人口の減少」
があるんでしょうね。
もともと雪の少ない地域では、練習環境・育成手段ってものが限られますからね。
まして多様化の時代、
「生きていく道は一つじゃないしー」
って事で
「わざわざ寒い中でしんどい思いしなくても良いじゃん!」
ってなりますよね。



最も、やたらと
「メダル!メダル!」
って騒がなくても良いんじゃないですか?
最近見なおし論が出てる、ゆとり教育ってやつは
「むやみに人を凌ごうとしたり、目立とう!上に行こう!としちゃいけません!」
って事を推奨してたんですから。
「入賞でも良いのよ、〇〇君(ちゃん)は頑張ったんだから!」
で良いんじゃないんですか(失笑)。
あ、一応上のは皮肉なんでその辺ご理解を(笑)。



それに今回の不振に対する世論の落胆って物のもう一つの背景は言わずもがなな
「マスコミの無責任な煽り」
でしょう。
最初から期待できない!って言われてたのに、選手を
「タレント扱い」
競技を
「ネタの対象・視聴率取る為の放送素材」
としてしか見ていないマスコミが、毎度の事ながら無責任に盛り上げた結果、視聴者の中には
「もしかしたら実はいけるのかも?」
なんていう根拠のない期待感が膨らんだんですよね。
「日本頑張れ!」「メダル獲得確実!」「有望競技続々!」
とかの所謂無責任な煽り文句がメディアによって垂れ流されたんですよね。
それもそういって紹介する競技の
「他国選手との力関係、相対的な実力評価、詳細な実力分析」
もせずに・・・。まさにマスコミのいつもながらの
「盛り上げて、‘数’とれりゃなんでも良いのさ!」
的やり口・・・。
でその無責任に作り上げられた
「期待と現実の落差」
「しょうがねーな!日本勢」「だめじゃん!もう終わり!」って世間様の苛立ちを生んだのでは?
実際に戦う選手達にとっても
「マスコミに実像以上に膨らまされた期待」
ってのは、巨大なプレッシャーになる訳ですしね。
ますます選手を苦しめて、現実との格差を広げる要因になる・・・。
実像知ってる選手・関係者からしたら
「実力からしたら不振じゃなくて、‘当然の結果’なのになんでこんなに騒ぐの?」
って思うでしょうね。
まあ今回の五輪の救いは、全般的に勝てる競技が少ない事
「特定の選手が槍玉にあげられる事がなかった事」
ですかね(失笑)。マスコミの標的が分散したというか・・・。
全体的にマイルドな表現が多いですね。



本来選手の結果が出なかった事を追求するのは
「スポンサー、選手に費用・資金を提供してる後援者・企業」
であるはずで、それは
「選手への叱責、支援の打ち切り」
なんて形で行われるものですよね?それで充分なはず。なのに
「無責任に煽った期待を背負わせておいて、それを裏切ったと勝手に糾弾する自作自演マスコミ」
ってのはどうなの?って思いますね。



まあでもそうして、日本選手の不振ばかり目立ちますが却ってその事で
「世界のレベルの高さ」
ってものがわかって良いんじゃないでしょうか?
つくづくこの間の女子ハーフパイプの上位選手の演技
「これがプロ!世界のトップってこういうもんだよな!」
って思えましたからね。
明かにレベルが違う、余人には真似できない領域というものがどういうものか見せてくれたというか・・・。
むやみに
「日本日本!」「メダルメダル!」
言うんじゃなくて、
「国籍関係なく、純粋に高度な技術・見ごたえのある演技を楽しむ!」
で良いんじゃないでしょうかね?
あーあ、でもなんか負け惜しみに聞こえちゃうな(苦笑)。
やっぱ日本人が世界の舞台で活躍!って姿に期待したい・胸踊る・嬉しいのも事実だし、偽らざる本音なんですよねー・・・。

「頑張れ!日本!メダル取ってくれ!」

我ながら矛盾してるなー(笑)、アンビヴァレンツ?。

スピードスケート:岡崎4位、メダルに0秒05及ばず

トリノ冬季五輪は第5日の14四日、スピードスケート女子500メートルの日本勢は岡崎朋美(富士急)が4位に入ったのが最高で、男子500メートルに続いてメダルを逃した。

 岡崎は1回目3位に付けたが、2回目で順位を落とし、表彰台に0秒05及ばなかった。大菅小百合日本電産サンキョー)は8位、吉井小百合日本電産サンキョー)は9位、渡辺ゆかり(富士急)は15位。スベトラーナ・ジュロワ(ロシア)が優勝した


http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060215k0000m050155000c.html

岡崎さん惜しかった!もうちょっとだなー・・・。
しかしシビアですね。わずか百分の5秒差、順位一つの差で
「メダルなし=競技結果の評価も雲泥の差」
ですもんね・・・。
でもそれが、それこそが、こういう勝負の世界に生きる人の命題なんでしょうね。
きびしー!