一夜明けて。

おはようございます。やはりというかなんというか
堀江容疑者+3側近逮捕」
の話題で新聞各紙・TVメディアは持ちきりですね。
事件発覚後ライブドアの株式は連日のストップ安、現時点で取引成立待ちの株がまだ2億株以上あるようですし、どこまで下がるかわからない!という状態のようですね。
事件の性質から考えても
ライブドアの企業生命は終わった」
とみて良いでしょうね・・・。
あるいは事業縮小して「ネットコンテンツ提供サービス」のみで生き残りを図るんでしょうか?
LDの業態から考えればそうするのが普通であり、今までの膨張が不自然だった訳ですが・・・。



しかしニュースでももう
「過去の堀江容疑者の言行録」
「犯罪に至った背景」

だのVTRつくって、なんだかまとめに入っている感がありますが。
かっては

時代の寵児」「体制打破の革新者」「現代の型破り立志伝」
「天才的発想の敏腕経営者」「旧態全とした体質に風穴を開ける異端児」

だのとおもしろ半分・持ち上げ半分でなかば
「ヒーロー扱い・英雄視」
してたくせに、勝手なモンですね・・・。
街頭インタビューでも軽そうに
「えー、やっぱりなんか悪い事してそうだと思ってたんですよねー。逮捕?当然でしょー」
などとのたもうてるあほな方達がつい1週間前までは

ほりえもんおもしろーい!」
「なんかかっこ良いよねー」
「誰にも出来ない凄い事やってくれそう。」

なんぞと褒め称え、煽りまくってたんですよね・・・。
そんなんだから堀江氏は舞い上がっちゃった訳だし、
「民衆は馬鹿だから」
なんぞと思いあがっちゃった訳ですよね。
「祭り上げといて、落ちたら手の平を返したように・・・」
っての見てると容疑者が気の毒になってきますね・・・。
最も犯罪に当たる行為に関しては同情の余地はないですけどね。
ただライブドアの将来性に期待して、真剣に堀江氏がなにかやってくれる!色んな物を変えてくれる!って期待して投資してた方々はすごく気の毒だと思います。
そしてそう言う事よりも私が寒いなーって思うのは、かって堀江氏が‘落ちる’前は
「きゃー、ホリエモンだー!写メしとこー!」
とか言ってた輩が今になると
「やっぱ、なんか悪い事やってたんだー。そんな気がしてたよねー。」
などと堂々とインタビューに答えてるのを見るとその軽薄さに寒気がしますね。まるで
「高々と胴上げしといて落ちて来る時受け止めない」
みたいな・・・。
別に堀江と運命共にしろ!とか犯罪行為を許せ・容認しろ!などとは言いませんが・・・
「英雄は死んでから価値が出る」
と言いますが(堀江氏を英雄視するのもなんですが)、まるではげたか、ハイエナのように
「落ちた英雄の屍肉に群がるマスコミ」
見てると
「おいおい!その犯罪者を英雄に祭り上げたのはあんたらだろうが!」
と言いたくなりますね。
たかが創設十年たらずの一小企業が
「一国の株式市場全体に影響及ぼすほどの存在」
になったのは誰のせいなのか?考えてみれば、結局
話題性・流行物に弱い国民性とそれにつけこんでおいしいネタとして、ブームみたいな物を作り上げたマスコミの責任なんでは・・・。
まあそれを上手く利用してきた堀江氏は一枚上手だったようですが。
結局それは
「馬鹿な民衆なんてちょろいもんさ」
って思いあがりに繋がって、墓穴を掘ることになりました・・・。
「多少無理しても、ちょっと犯罪まがいの事やっても馬鹿ばっかりだから誰も気付きゃしねーよ」
って。でも結局マスコミ利用した不自然な知名度アップは同時に
「自身の不祥事も高速・広域に拡大する」
事に繋がりましたしね。まあ堀江氏にしたら
「自分が乗ってるのは馬だと思ってたら、虎だった」
と言う所ですかね。

‘衆意’という得体の知れない力を利用しようとした‘錬金術師’はその代価を払う事になった

なんてね・・・。