砂上の楼閣。

今日も今日とてライブドアショック
実際の身の丈を遥かに越える「誇張と欺瞞を積み上げた虚名の塔」が倒れた影響はまだまだ尾を引きそうですね。
その塔の倒壊に巻き込まれてひどい目に遭った方も多いようですが、やっぱり、
株式投資も身の丈経営で!」
ですね。自分の余力の範囲でやるのが一番!ですよ。



ニュースなどで、今回の事態は
「ITバブルの崩壊」
って言ってますが、正にそんな感じですね。
90年代バブル経済最盛期の頃は
「土地を巡って、担保・寝かし・転売・転がし」
なんて構図で、際限と根拠のない土地価格の高騰って状態でしたが、
今回のショック、それに伴う数々の市場の混乱は
「土地を株に置き換えただけ」
という気がしますね。
本来‘株’という物は
「企業が事業展開における大きな資金を調達する為の手段」
だった訳で、それは新規事業開始資金・新技術開発資金あるいは運営資金繰りの為などの目的がありました。
でそういう株取引をする側
「その企業の技術力・新展開・将来性を見こんで」
特に新興の企業の場合は投資家は
「将来の発展を見越して‘先物取引’する」
訳ですよね。
で今回のライブドアの事件を鑑みるに、
元々事業規模としては大手のIT企業からしたら遥かに小規模であり、その事業の根幹として
例えばヤフーのようなプロバイダー事業とかハードウェアメーカーのバックアップとかはなかったんですよね。
いわば普通にやってれば
「ネット関連の小とは言わないが中企業程度」
の会社なんですよね。
本来それが今のように
「広域に認知され、その失態が周囲に多大な影響を及ぼす」
までに成長を遂げたのは、事業の性格から考えれば

「他社にはない魅力的なサービスを提供した」
「今までにない新しいサービス・技術を生み出した」

なんて要素がなければ不可能なはずです。それも余程凄い‘要素’でなければ・・・。
で実際の所ライブドア」には特に目立つサービスも、目新しい技術もなかったんですよね。
それが急成長を遂げたのは結局
「なりふり構わず知名度あげる戦略」
で一般からの期待・注目を惹きつけて、
「自分を大きく見せる実を越えた巨名にして虚名」
を風評と言う形で広めた事によるものだと思います。
例えるなら
「奇異な行動・奇抜な姿で衆目を集め、虚名異聞を垂れ流し、実より名にて知られる存在」
になりおおせた訳で・・・。ある意味「傾奇者」
ほりえもんは傾奇者だったんだー!」
でもって「会社経営にも華がなきゃ!」なんて言ってたりして(笑)。
脱線脱線・・・。
そのために、時には自社の経営収支を粉飾したり、自作自演の株価操作的な事もやったはずです。
所謂
「はったり」と「やらせ」
ですね。
もともと小さな会社だった訳ですから、その大過程において相当無理をした=違法行為も多々=上の2つも多々使われている
んでしょうね。
さしずめ
エリマキトカゲが自分を大きく見せる威嚇行動」
みたいな感じですね。そう考えると先日までの
ほりえもん人気」
ってのはかってのエリマキトカゲフィーバーと重なるのかも・・・、なんて。



でこんな記事がありました。
引用元:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060123k0000m040048000c.html

ライブドア堀江社長、ブログで初めて関与否定
 ライブドア堀江貴文社長(33)は22日、自身の証券取引法違反容疑についてブログ(日記風の簡易型ホームページ)に「身に覚えがない。報道されている件は誰がどこで調べたかも分からないような代物」と記し、関与を初めて否定した。

 堀江社長は17日の会見で「全容把握に全力を尽くしている」と社内調査を実施する方針を表明。20日には「資料が不十分で(調査結果を)公表できる段階ではない」とのコメントを出していた

うーん、どうなんでしょうねー・・・。
状況的にみても
「私は一切関与していません!」
ってのは言い逃れ、韜晦にしか見えませんね。
毎度こういう事件の度思うんですが
「身に覚えがない」
って表現はほんと便利ですよねー。「記憶にございません」とか(笑)。
後で物証が出てきて、責められたら
「記憶違いでした。そういう事もあったかもしれません」
ところっと方針転換するんですよねー。やれやれ。
ただ報道見てると元々
「堀江氏は株取引に関して、特に深い・コアな部分では殆ど素人」
だそうで、どこまで今回のケースで‘違法性’を認識していたか?と言う面では曖昧な部分が多いですね。
そういう意味で今は身に覚えがないと言ってるのかなあ・・・。
でもそれならそれで、株取引におけるブレーンとなった人物が責任を問われるべきだし、堀江氏が
「全ての責任は私が負います」
とか言われても、
「全体の把握さえできん奴はひっこんどれ!」
ですよね(笑)。まあ堀江氏がまったく‘犯罪部分の指示・把握’に関与していなかったとは到底思えませんが・・・。
「私は広告塔、回ってるだけでーす♪(笑)」
では通用しませんね。
ほりえもんと言う‘フィルター’を通した会見・証言だけでなく

ほりえもんという広告塔=エリマキトカゲの襟の下

に隠れた

犯罪行為に関与した関係者=トカゲの尻尾の部分

が直接証言・捜査されるべきでしょう。
まさか

「とかげの尻尾切り!」

なんて事には・・・ならないでしょうね?