「事を決するはプログラムにあらず!」

うむむ、ニュースでもやってましたが、結構大変な事態だったようですね。

引用元:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051102k0000m020082000c.html
東証システム障害:プログラムミスで午前の全銘柄売買停止
 東京証券取引所1日午前、売買システムに障害が発生し、1部、2部と新興企業向けのマザーズに上場している2401銘柄を含む全2520銘柄の取引が出来なくなり午前中の全銘柄の売買を停止した。全銘柄の取引停止は初めてで、東証が先月、取引量の増大を受けてシステムを拡張した際のプログラムミスが原因という。その後、システムを復旧し、午後1時半に取引を再開した。東証とシステムを共有している福岡、札幌両証券取引所も午前中の取引が全面停止した。

私は株の取引なんてやったこともやるつもりもないし、その予算もない身なんで、
こう言う話題は私ごときが言及するのは筋違い?かと思うんですが、
「原因がプログラムミス=人為ミス」
と聞くと、人事じゃないなって思ったもので・・・。


東証によると、同日午前6時半に通常通りシステムを起動しようとしたが、証券会社との取引で使うデータを認識できず起動に失敗再起動を試みたが正常に作動せず、午前8時40分に取引開始時の売買停止を決めた

東証によると、先月8〜10日にシステムの処理能力を増強し、1日当たりの注文件数を620万件から750万件に引き上げた。この際に、プログラムミスが生じたという。システム設計は大手電機メーカーの富士通が担当、同社と東証はシステムのテストを十分に行っていなかったという

どうやら明確に
「人為ミス」
のようですね。富士通も認めてて、下手をすれば東証側が富士通
「損害賠償請求の訴訟」
起こす可能性もあるということです。
もしそうなれば
「数十億単位の賠償金」
の支払いを強いられる事態も有り得る訳で、そうなれば富士通にとっては大きな経営損失でしょうね。あるいは「保険会社」かも(笑)。
まあ富士通の信用」ってものに傷がついたのは間違いないですが・・・。


それより気になるのは今回の事態が
「システムの強化・切り替えの時のプログラムミス」
だって事ですね。
以前にも「銀行のATM」が大規模なシステム障害起こすトラブルがありました。それも確か‘プログラムの問題’でしたよね。
これって怖い事ですよね・・・。
「有価証券・株」「日本銀行券」ってものは現代のスピード社会においては取引・支払いの過程で
「単なるオンライン上の数列」
に置きかえられる訳ですよね。
例えば「預金通帳の額面上の金額」ってのは、全額引き落とさない限り、あくまで
「銀行側が保証する預金管理システム上の数字」
に過ぎない訳で。
そしてその数字がのってる管理側のプログラムってものが、
構造的に、あるいは外部のウイルス・攻撃に非常に弱いものだったら?
と思うとぞっとしますね。
私も含めた多くの人々

「銀行ならセキュリティーしっかりしてるだろう」
「いざとなれば銀行が保証してくれる」

なんて感じで利用してますよね。実際現代社会において「銀行」利用しない生活なんて考えられませんからね・・・。利用せざるを得ないと言った方が良い・・・。


「TVがなぜ映るか理解しなくてもテレビは見れる」
と言う理屈で、私達は
「ネット上の目に見えない・得体の知れない‘プログラム’と言うものに頼って生活してる」
んですよね・・・。怖いなあ・・・
いつそれが
「砂上の楼閣」
になるかも知れないんですよね・・・。
今書いてるこのブログもその‘プログラム’の恩恵な訳ですけど・・・


それともう1点気になるのは、
「今回のミスが人為的なミス」
だという事ですね。
現在の大規模・広域化するコンピュータシステムは複雑・大型化して、単独あるいは少人数での管理は不可能に近いですよね
例えば‘SF’なんかの近未来においてはその管理業務
人工知能が肩代わり」
したりしてますよね。でそれが自我に目覚めて人類に反乱起こすってのが
「T2」「マトリックス
なんてお話な訳で・・・。大型化した広域プログラムってのは「人間の知覚能力」では管理しきれないという事でしょうけど。
まあともかく現在のそしてこれからも拡大するであろう
「ネット・コンピュータ社会」
ってのはその
「秩序の管理」
こそが最大のテーマですよね。


で残念ながら今現在
「自我・知性を有する‘管理能力’持った人工知能
ってものは私が知る限り、まだ開発されてないですよね(もしかしたら世界のどこかで開発されてるかもしれませんけど)
それは結局現状においては

「いかにプログラムが高速・精巧・巨大化してもそれを組み立てて統御するのは結局‘人間’自身!!!」

という事ですよね。

「数秒で何万桁もの計算するコンピュータ」

「数値の入力が間違ってた」
「演算システムが正確でなかった」
という「人為ミス」があれば正しく機能しないし。

「安全に乗客を目的地まで運ぶ自動運行システム」

「乗員が判断を誤って機械の警告無視した」
「作動スイッチを切っていた」
なんてことで大惨事引き起こしたりする。

今現在多くのシステムの管理は専門の会社が行ってますが、それも結局は
「コンピュータの専門知識の豊富な人間が行っている」
訳ですからね・・・。
どうしてもそこに
「人為的なミス」
が介在する可能性はあるんですよね。
そう考えると、何時こういったトラブルがわが身に降りかかるかわからないですよね・・・
誰もが大なり小なり、「ネットワーク」ってもののお世話になっている現在ですもんね・・・。
システムに、どうしても
「不完全な分子機械」
である‘人間’が介在する以上
「完全無欠のシステム」
なんてものはありえない訳ですから・・・。


いやー長々とすいません。
ただあらためて、普段お世話になっていながら、目に見えない
「プログラム」
ってものはなんなんだろう?って考えたら、こんな感じになってしまいました(苦笑)。
ただニュースステーションの〆で古館さんが言ってた、今回の事件で気になった事

「スピード社会の中で失われた‘対面’‘人と人の接触‘の重要さを再認識した」(かなり意訳です。正確じゃありません)

ってのは真理だなって、
「直接会って、手渡しで」
って面倒で時間もかかるのに比べて
「画面で見比べて、マウスでワンクリック!」
ってのは遥かに高速・効率的になりましたけど、その事でうしなわれたのは
「人と人とのふれあいの温かみ」
だけじゃないんですね・・・。
「顔も知らない同士がモニター上で数字のやりとりだけで物事時に大金の行方決する」
ってのは、こういうトラブルの時非常に危うい物に見えますね・・・



さてここらで、今日はZの続きも見たいし
友人が、プロフィールにも写真アップしてる
女神転生 悪魔召喚録」
フィギュア買ってきてくれたんで・・・それをむふふ、と眺めてます。
クーフーリンも良いけど、ガネーシャ」「ミカエル」も良い感じ!
それでは!コンゴトモヨロシク・・・。

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