高校生ドラフト総括―来る者、去る者。

えー、昨日の混乱から一夜明けて、新聞各誌は昨日の‘ドラフト騒動
取り上げてました。
まあ、結果が修正された事で、深刻な事態にはならなかったようですが、
当事者の高校生に与えた「精神的ダメージ」は計り知れませんね。
今後「NPBサイド」は「再発防止」「緊張感のある運営体制確立」
といった具体的な改善策提示して欲しいですね。
でも「「労資問題」の時の具体性欠く運営」見てる限りなあなあで終わりそうですが・・・。


とりあえずドラフト結果記事引用しときます。

引用元URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/pro/news/20051004k0000m050112000c.html

コミッショナー・各球団監督のコメント
各球団指名選手一覧


記事見てて感じた事があります。
一つは改めて
プロ野球の人気凋落と球界の予算・選手数縮小傾向が進んでる」
ということです。各球団の指名人数見てみると

ソフトバンク 4人
ロッテ 4人
西  武 3人
オリックス 2人
日本ハム 3人
楽  天 3人
阪  神 3人
中  日 4人
横  浜 2人
ヤクルト 3人
巨人 3人
広島 4人

勿論これは高校生の指名人数ですから、「社会人・大学生」は含んでません。
でも高卒のドラフト当たり年って言われてる年の指名人数としてはかなり少ないですよね。横浜なんて「2人」だけですから。
この辺「予算縮小」の流れなんでしょうか?今後の「社会人・大学生」の獲得人数
を見てみないとわかりませんが、そちらは多く獲るかもしれませんね。
「育成に時間のかかる高卒より、即使える=ある程度出来あがってる社会人の方が良い!」 
という発想が根底にありますよね。それって言いかえると
「金と時間と手間、掛けてられないから手っ取り早く‘既製品‘獲り!」
ってことですよね。多少契約金高くても
「活躍の公算が高くて、育成費もかからない‘社・大‘」
の方が確実って・・・。安易な・・・。


そういう若手育成の手間・予算惜しんでるようだとどんどん
「指導者・育成機関の劣化・空洞化」
「それに伴う国内選手層の貧弱化」
が進みますよ。プロの環境でこそ、プロの環境でしか出来ない
「選手育成」
と言うのもあるはずですよね。


極力育成の手間省くなんて、まるで
「どっかの‘金満球団‘のやりくち」
じゃないですか(笑)。いまその球団は
「他球団の育てた選手を金にあかせて引っこ抜く」
っていうあからさまなやりくちで、
「球団独自の選手育成」
怠ったつけがきてますよね。全球団一の年俸総額払って‘あの様‘ですからね。


そして今の流れは球界全体が極力出費おさえようとしてますよね。
指導者雇用・育成機関の維持は金がかかるし、
プロ野球において「選手育成」は結果の出るまで時間がかかる上に、成功するとは限らない
というか‘失敗‘に終わる事の方が圧倒的に多い
企業的に見ると
「回収できない確率の高いリスキーな投資」
な訳で。
で全体的に「即戦力獲得」って方に行ってる。いわば「安全重視
こう言うことしてると結局どうなるかというと
「待遇の良いところに流れる」
訳で、で最も待遇の良いところはどこかと言えばそれは
「MLB・メジャーリーグベースボール
な訳ですよね。無論「企業野球」の日本でメジャーほどの高給は無理でしょう。
だからこれからも「メジャー志向」の選手は増えつづけるでしょう。
まあ「終身雇用制度」の消滅した現在の日本においては自然な流れかもしれませんが・・・。


でもだからこそ
「球界の根底となる若手の育成」
を重視して、
「球界全体の底上げ」
図らないと、どんどん「空洞化
は加速するんじゃないでしょうか?


皮肉なのは広島みたいな「貧乏球団」(失礼)は「契約金が安くて済むから」という理由で
「高卒採用」
多いんですよね。かなり前ですがドミニカに「野球アカデミー」も作りましたし。
高額の引抜きの移籍金用意できない貧乏球団の方が
「独自の育成に熱心」
ってのは皮肉ですね。
元広島のアカデミー出身の「アルフォンソ・ソリアーノ」がメジャーで大活躍
してるのはほんと驚きましたが。日本ではたいして活躍しなかったのに・・・。
ほんと選手発掘・育成はなにが当たるか分からない
「リスキーなギャンブル」
ですね・・・。


あともう一点、今回の「高校生ドラフト騒動」で気になった事が。
私は「朝日新聞」とってるんですが、ご存知の方いらっしゃるかもしれませんが、スポーツ編集委員の「西村欣也」さんが書いてる
「EYE」
ってコラム好きなんです。西村さんはこのあいだ「ニュースステーション」のプロ野球改革提言企画にも出演してました。
論点が的確でマスメディアに必要な‘批判精神‘がありますよね。
今日付けのコラムの中でこんな記述が

タイトル:責任感足りぬNPB
(上記コラムより一部抜粋)

(ドラフトの際のミスに関して)
根来コミッショナー
「判子がまぎらわしかった。選手には気の毒だったが、誰がどうしたということになると
責任探し‘になる。自分は確認する立場に無いが、弁解の余地は無い。
 反省すべき点はあった。」
 そして最後に付け加えた


しかし、僕はついてないな。」


 くじに身を委ねる高校生の心中を思えばこのような発言にはならない。

怒りを越えて、殺意が・・・!!!
根来のおじさん・・・、そう思うんなら潔くやめちまえ!!!

所詮自分は「企業野球」のスポンサーである各企業の思惑の調整団体の
「名目上の実権の無い調停役」
としか思ってないんでしょうが・・・。だからってこの責任感のない態度は・・・。
こんなのがトップだから「NPB」の意識・運営ってのは
「化石・前時代の遺物」
なんですよ!
トップのいい加減さが今回の事態招いたんでしょうね。
皆さんも実際トラブルがあったとき
「ちぇ、俺が社長の時にこんな不祥事おこるなんて、ついてねえ」
なんていう社長・上司がいたら、どう思いますか?
以前の「労資問題」の時から
「私は単なる‘お飾り‘だから、やりたくないけどやってるんだ。」
「揉め事は選手と企業でやってくれ」
「実権のない私にどうしろと?」
的発言繰り返してる「根来コミッショナー」。今回の‘事件‘もこのおっさんの
「開き直ったいい加減さ・やる気のなさ」
が原因の一つでしょうね。


球界改革の第一歩は「大企業の‘スポンサーしてやってる意識‘の改革」と
コミッショナーの交代」
から始まるんじゃないでしょうか?
やる気無いなら責任者のポスト降りろ!!!

最後にコラムの締めコメントを

(NPBサイドに)
プロ野球に飛びこんでくる若者の高ぶりと震えを受け止める感受性があれば、
今回の失態は避けられたはずだ。

まったくです・・・。


さてこんなところで、ちょっと熱くなって‘固有名詞‘出してますが、
ほんと今回の騒動には頭来たんで・・・。
どうなるのかなー・・・、「プロ野球」・・・。
とりあえず、プレーオフ日本シリーズが盛り上がる事期待してます。
がんばれ「阪神」!!!
ではまた、コンゴトモヨロシク・・・。


世にも奇妙なタモリの顔物語」見ようっと。
ああいうオムニバスドラマ好きなんですよ。